Ｒ(アール）紀聞

ます。朝のバスの光景では、バスの中で化粧する人もいるし、本を読む人もいます。

　昨日は帰りにモノレールそしてバスを利用して帰宅しました。

　モノレールではシートに座ることができましたが、バスは意外と少しばかり混み合っていて、座ることが出来ませんでした。

　というより、二人がけのシートに荷物を窓際に置き、座っている方が数名おり、いかにも座ってくれるなと無言で言っているような雰囲気です。

　自分の膝の上に荷物を置けばあと一人は座れるのにと思いながら見ていました。

　その数名人は決してこちら側の顔を見ようとしません。そうしているうちに高校生が乗ってきて、さらに込んで来ました。バスも那覇市内を過ぎて豊見城市に入ってきました。

　前方に座っていた乗客が降り始めたのです。すると前方にいた高校生が私の顔を見ながら、空いた席に「どうぞ、お座り下さい」とジェスチャで言ってくれたのです。

　すごく嬉しかった反面、正直言って、私は彼女達からみると相当な年配に見えたのでしょう。

　そのことを考えると少しばかり戸惑いがありました。
しかし、二人がけに座っていた乗客と比べて、高校生の小さな思いやりには感動をうけたのは久しぶりなことです。

　やがて私が降りるバス停に着き、降りるときに、高校生の女子に「ありがとう」と言ってバスを降りました。






photo:Kさん


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